
2012年09月17日
殺すチェーンは、
昨日うちでゴキブリを見つけたので、
早速これを買ってきた。
そろそろ暖かい日も多くなるしね。
すると聖慈が
「これはゴキブリをころすもの?なんでころすの?
ゴキブリはpoisonもないし、なんにもわるいことしないよ?」
よく子供にありがちな「どうして?なんで?」みたいなのではなく、
教え導く賢者の落ち着いた表情でそう言った。
「う~ん、ママはゴキブリ嫌いだからさぁ。
ゴキブリってほうっておくとたくさん卵産んでどんどん増えちゃうから・・・」
殺生を正当化するつもりはないので、ただありのまま答えた。
聖「え?キライだからってころすの? それはおかしいだろう~~。
もし大男がきて、ママのたべるものにどくをいれて、
ママがそれをたべちゃったらどんなきもちする?」
私「それは嫌だね」
聖「だろ? ゴキブリだっておなじだよ。
せいじくんが いいほうほうかんがえてあげるよ!
ゴキブリがはいるすきまを ぜんぶテープでとめちゃえばいいのさ」
私「でもうちの中に巣があるかもしれないでしょ?」
聖「いくらきらいだからって ころすのはだめだよ。」
私「そうだよね。その通りだ」
そして、
聖「ゴキブリは小さい虫をころすだろ。 おおきいどうぶつが 小さいどうぶつをころす。
そしてそれより大きいどうぶつが、そのどうぶつをころす。」
身振り手振りを加えて熱弁する聖慈
聖「ゴキブリはアリをころして、にんげんはゴキブリをころす。
これはチェーンみたいなものさ。ころすチェーン。つながっているんだよ。
でもにんげんは それを切らなきゃいけないんだ!」
聖「ゴキブリの箱みたとき、せい(聖慈)のなかにQuestionが起こってきたんだよ。
これはチェーンじゃないかって。そうだろう?
これ(ゴキブリの毒)は買っちゃったからしょうがないけど、つぎはもう買わないでね。」
最後には、間違いを犯した私を許すことも忘れないとは、
器がでかいというか人間できているというか。
聖慈の慈は、慈悲の慈だもんね。
切らない限りチェーンはずっと繋がっていくので
人間がそれを切らないといけないのだと、聖慈くんは熱く語った。
確かに本当にその通りではないか。
動物の中で一番頭の良い、そして知性と感情が繋がっている人間だけが、
殺すか殺さないかを選択できる。
実情は、野生の動物だって同じだろう!とばかりに過剰に食肉を生産し続け、
当たり前のように害獣や害虫を殺生し続けている人間。
でも人間は殺さないという選択もできる生き物なんだよね。
心に沁みるありがたい教えをいただきました。
今日から弟子入りすることを決意した母ヒロコ。
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